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おたくパパのまったり子育て　　【第２１話】

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◆　目次　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

【１】ご挨拶

【２】本編

【３】編集後記

 

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【１】ご挨拶

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こんにちは、本メールマガジン発行者のおたくパパです。新たに読者登録をし

てくださった皆さん、初めまして。面白くないことも多々あると思いますが、

末永くお付き合いいただけると幸いです。

 

配信が一日遅くなりましたが、会社を休んで軽井沢へ遊びに行っていました。

 

♪緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ〜

 

と歌ったら、誰の歌？という妻の一言。世代の差を感じた瞬間でした。

 

色は真っ赤なのですが、残念ながらポルシェではなく、純国産のインテグラ。

狭い室内にチャイルドシートとジュニアシートを載せ、木漏れ日の中を走り抜

けてきました。

 

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【２】本編

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第２１話 優しさ

 

おたくパパは鍾乳洞マニアだ。

 

今まで訪れた鍾乳洞で印象に残ったところをあげてみると、福島県のあぶく

ま洞、山梨県の鳴沢氷穴、岐阜県の飛騨大鍾乳洞、山口県の秋芳洞、景清洞、

大正洞。いずれもそれぞれに個性的で甲乙つけ難い。

 

学生の時、山口県の鍾乳洞めぐりをした。東京在住であったが、東アジア最

大といわれる秋芳洞が山口県にあると知り、居ても立ってもいられなくなっ

たのである。

 

秋芳洞、ああ秋芳洞、秋芳洞。こんな俳句が生まれるほど、そのスケールに

は圧倒される。だが、当時の私の心を奪ったのは、秋芳洞よりも景清洞であ

った。

 

立体構造で迷路のように入り組んでいるのだ。本当に自然の力だけでこんな

ものが出来てしまうのか？一応の順路というものはあるのだが、分かれ道や

行き止まりもあり、冒険心をくすぐられる。

 

やばい、鍾乳洞のことを語りだすと、今日のテーマにしようと思った優しさ

から離れてしまう。ということで、ここからがようやく本題。

 

景清洞からの帰り、無計画な私は当然宿など決めていなかった。季節は夏。

駅か公園のベンチで寝ればいいかと考えていた。とりあえず、鍾乳洞近辺か

ら都市部に戻ろうと思い、いざ、景清洞から最寄りのバス停に行ってみて、

そこで驚愕の事実に気付く。

 

最終便が午後３時ぐらいだった。時刻はすでに５時をまわっている。

 

途方にくれた。近くに民家は無い。人通りも車通りも無い。日も陰り、薄暗

くなりつつある。

 

こんな山の中じゃ夏でも冷え込むんじゃないか？東京では見た事もないほど

大きな蚊も飛び交っている。全身の血を吸われかねない。熊も出そうな気が

してきた。

 

バス停付近に腰掛け、途方にくれている私の視界に信じられないものが映っ

た。一台のバスがやってきたのである。だが、停まる気配は無い。遠目にも

「回送」と書いてあるのが見えた。

 

「うおぉぉ、停まってくれぇぇぇ」手を上げて、遮二無二アピール。

 

事情を話すと、なんと無料で小郡駅（現在は新山口駅）まで乗せてくれたの

である。その優しさに涙がこぼれそうだった。

 

「このあたりの蚊は獰猛だから、虫除けしないで野宿したら大変なことにな

るよ。」

やっぱり…。

 

 

 

さらに時はさかのぼり、小学生のクラス替えの時の話である。

 

一見、女の子のように見える容姿から、喧嘩をふっかけられることが多かっ

た私は、日々喧嘩に明け暮れるちょっと困った児童であった。

 

しかし、クラス替えのとき、元々同じクラスだった女子が別の女子に私を紹

介して言ったのである。

 

「ｘｘちゃんって優しいんだよ」と。

 

ガツンと来た。え？今、何と？自分のアイデンティティの中に優しさという

ものを全く意識していなかった私は、当惑とともに、その後の人生、優しさ

というものに縛られて生きることとなる。

 

俺は優しいのか？

俺は優しいのか？

俺は優しいのか？

 

コムサコムサコムサみたいな。

 

 

 

テレビ朝日の「ニュースステーション」が「報道ステーション」に変わった

頃からであろうか、メインキャスターの古舘伊知郎氏が嫌いな訳では決して

ないのだが、我が家の夜のニュースはフジテレビの「ニュースＪＡＰＡＮ」

が定番となった。

 

メインキャスターである、笑わない男松本方哉氏と、まばたきが絶えない女

滝川クリステル氏の位置関係が微妙だ。和名を滝川雅美、フルネームを滝川

・ラルドゥ・クリステル・雅美というらしいクリステルちゃんは不自然に斜

め前方に腰掛け、方哉（敬称略）は奥の方に正面向いて座る。

 

二人並んで座るとクリステルちゃんと比べて方哉の顔の大きさが目立ち、ア

ンバランスな印象となることを配慮したディレクターの優しさか？おそらく

は、クリステルちゃん自らがマサヤのことを気遣って申し出たに違いない。

さすが、クリステルちゃん可愛い（関係ない）。

 

ニュースＪＡＰＡＮといえば、以前よく解説として出演していた和田圭氏の

髪型は少し前まで富士山だった。頭の上に富士山のような三角形の髪を乗せ

ていた。妻である有賀さつき氏は夫が出かける時に髪型のチェックをしてあ

げないのか？と不思議でならなかった。

 

だがしかし、最近の同氏の髪型は普通になってしまった。さつき（敬称略）

が指摘したのか、第三者の仕業かは分からない。

「パパ、髪型が三角形でしゅね。」

と愛娘に指摘されたのかもしれない。

 

おそらく、本人は富士山ヘアを気に入っていて、あえてその髪型にしていた

のだと思う。その珍妙さを長年指摘しなかったのは、サツキの優しさといえ

るのではないだろうか。それが「とくダネ！」に出演するようになって、つ

いに小倉智昭氏に指摘されてしまった（想像）。ぶちこわしだ。

 

 

 

さて、我が家のポロンはどうだろうか。

 

おもちゃのピアノがある。「ジングルベル」や「メリーさんの羊」など子供

向けの曲を演奏してくれる。１０曲ぐらいの曲の中で、ポロンが最後まで聞

けない曲がある。「ドナドナ」だ。

 

以前、曲にあわせておたくパパが最初から最後まで歌ったことがあった。子

牛が売られていくという歌詞に衝撃を受けたポロンは、ドナドナを最後まで

聞けなくなった。

 

「どうして哀しそうな瞳で見ているの？どうして売られちゃうの？」

「ママと離れ離れになって、食べられちゃうのかもしれないねぇ」

「嘘だぁ」（半泣き）

やばい、いじめすぎた。

 

サビぐらいのところで悲しみが一杯になり、曲をストップさせる。それでい

て曲自体は気に入っているようで、何度も何度も繰り返して聞くのだ。サビ

の手前まで。

 

悲しいということ、それは人（牛だけど）の気持ちを思いやり、その痛みを

分かるということ。それはすなわち優しさだ。いい子に育っている。

 

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【３】編集後記

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最後まで読んでくださってありがとうございます。ご意見ご感想をお待ちして

おります。

 

 

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