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おたくパパのまったり子育て 【第２８話】
http://otakupapa.fc2web.com/
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◆ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【１】ご挨拶
【２】本編
【３】編集後記
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【１】ご挨拶
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こんにちは、本メールマガジン発行者のおたくパパです。新たに読者登録をし
てくださった皆さん、初めまして。面白くないことも多々あると思いますが、
末永くお付き合いいただけると幸いです。
最近、「大奥〜華の乱〜」にハマっています。そのせいで、このところ妻との
会話は「埒もないこと言わしゃりますな」なんて雅です。女優生命をかけた小
池栄子さんの怪演も見所のひとつ。薄眉が怖いです。怖くて直視できません。
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【２】本編
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第２８話 麻雀のススメ
つるつるのおじいちゃん（おたくパパの父）は、雀士という裏の顔を持って
いた。表の顔として、普通の職業についていたが、就業後、週に４〜５回は
麻雀をするのが常であった。ある時、体を壊して、週２回までと制限された
のであるが、それでも十分多い。
そんな父に麻雀を教え込まれたのは、おたくパパが齢３歳の時である。兄が
小学校に入学する年に一緒に教えはじめたとのことなので、３歳という年齢
に間違いは無い。３歳って、ややもするとバブーとか言ってそうな年齢だろ
うに。
想像できるであろうか。３歳の子供が、メンタンピンツモサンショクドラド
ラバンバン親倍８千点持って集合とか、イックッニー、ザンパースー、チー
ロンパーなんて言っている様を。あわわ、普通じゃないかも。
点数は、手役やドラの数にしたがって倍増していく。イックッニー、ザンパ
ースー、チーロンパーとは、１９２０点、３８４０点、７６８０点の早覚え
に他ならない。
負けず嫌いの私、負けると顔を真っ赤にして泣いたそうだ。そりゃ、泣くよ。
３歳だもん。しかし、時には勝つこともあった。ニコニコ（七対子という。
２つの数のペアを７つ集める特殊役のこと）を必殺技とする雀士が誕生した。
我が家のルールは、一般に「完先ルール」と呼ばれる方式で、昨今主流とな
った「アリアリ」と呼ばれるルールと比べて、ポンやチーの鳴きに制限が加
わる難しいルールだった。
月日は流れ、会社に入ると、六畳一間の会社の寮の部屋が、馬鹿でかい麻雀
全自動卓に占領された。雀荘と化したのである。寮を出るまでの数年間、つ
るつるのおじいちゃんさながらの生活を送ることとなった。かえるの子はや
っぱりかえるだった。
雀鬼流という麻雀の流派がある。裏の世界で５０年間無敗といわれた伝説の
男、桜井章一氏のもと、厳しいルールを実践している。有名なところでは、
第一打の字牌切り禁止やテンパイまでのドラ切り禁止があるだろう。
おたくパパは、雀鬼流の集う雀荘「牌の音」を訪れ、雀鬼流を体験したこと
がある。はじめに、麻雀経験年数を申告するのであるが、３歳から数えると
驚くべき雀歴になってしまうおたくパパは、適当に５年とか書いてしまった。
「ポン！」「チー！」発声ははっきりとという雀鬼流。言われるたびに心臓
が飛び出しそうになるほど声がでかい。はっきりとにもほどがある。
ある時、つい「一発！」と叫んでしまった（注：リーチ後、一発で上がる時
の役をイッパツという）。その時の部長と呼ばれる人の恐いこと。「一発と
いう発声は無い！！！」と激しく叱られた。いい大人が叱られるの図。
友人にも雀鬼流信奉者はいるが、やはり強い。よほどの強い意志を持たない
と成立しない自己規律なだけに、残念ながらおたくパパは挫折してしまった。
ま、その程度の雀力だということ。
ここまで、麻雀の話を引っ張ったのには訳がある。子育てにこれだけ有用な
アイテムは他に無いと考えるからである。
学ぶ要素が満載なのだ。イッチョンチョン、ニーパッパー、ゴナロ。これも
点数計算の一つ。１４４０点、２８８０点、５７６０点のことであるのは一
目瞭然。倍々の計算をしていることにご注目。後に習う九九など児戯に等し
い。
イーリャンサンスーウーリューチーパーチュー。一二三四五六七八九。トン
ナンシャーペーハクハツチュン。東南西北白發中。３歳の子供が中国語で数
を数えられる。一から九までの漢字を覚えられる。方角の概念も学べる。
手先が器用になる。一列に並べた牌の両端を持って、もう一列の上に崩さず
に牌を積上げる作業をゲームの準備として毎局行う。これの繰り返しは、器
用さの向上に間違いなく寄与していよう。
確率の概念を学べる。ペンチャン形と呼ばれる、１２や８９の形より、リャ
ンメン形と呼ばれる、２３、３４、４５、５６、６７、７８の形の方が、シ
ュンツと呼ばれる順番に並んだ数字の組み合わせが倍の確率で出来やすい。
このような確率の概念を身をもって体感できる。
運の概念を学べる。麻雀は運が勝敗を左右することも多々ある。天運と呼ば
れる、はじめの状態の運に加え、地運と呼ばれる自分でコツコツと積み重ね
る運等があり、ひとえに運といっても様々である。３人麻雀をやるとこれら
運の流れが非常に見えやすく、上級者では運の流れを変えるような技術も備
えている。
第六感を養える。いざというときに勘が働く人と働かない人とでは、麻雀の
実力は天地の差があるし、人生にしてもしかりではないか。
そして、何より、親子のコミュニケーションをとることができる。家族全員
揃って向かい合う時間って、そうそう取れるものではないのではなかろうか。
ジャラジャラと牌を混ぜるときに触れ合う手。これぞ、スキンシップ。
余談であるが、最近の雀荘では、ジャラジャラと混ぜるどころか、驚くべき
ことにサイコロすら振る必要は無い。配牌も終え、ドラもめくられて出てく
る。技術の進歩といえるが、醍醐味的部分が削られている感は否めない。
これほど有効なアイテムをなぜ子育てに活用しないのか？
賭博というダークなイメージがいまだに払拭し切れていないのも事実。ノー
レートで麻雀をやって楽しいのかと言われると返答に窮する方もいるだろう。
しかし、家庭麻雀であれば、ノーレートでも十分楽しめる。というか、ノー
レートが当たり前。賭け事に結びつけず、一つのゲームとして考えて欲しい。
ルールを知らない？そういう人は、子供と一緒に学んでみてはいかが？
まずは、ポ○ジャンやド○ジャラから入ってもよし。とにかくはじめてみて
いただきたい。
おたくな人間が誕生すること請け合いだ。
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【３】編集後記
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最後まで読んでくださってありがとうございます。ご意見ご感想をお待ちして
おります。
数年前、恵比寿ガーデンプレイスで工藤静香さんを見ました。ベビーカーに乗
せた赤ちゃん（心美ちゃん？光希ちゃん？）に向かって、「レッツゴー！」と
英語を言わしゃりました。さすが、芸能人は違うなと思ったものです。
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