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2005/12/13 火曜日    【第32話】 ハプニング(前編)
 
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おたくパパのまったり子育て  【第32話】
http://otakupapa.fc2web.com/
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◆ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
【1】ご挨拶
【2】本編
【3】編集後記
 
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【1】ご挨拶
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こんにちは、本メールマガジン発行者のおたくパパです。新たに読者登録をし
てくださった皆さん、初めまして。面白くないことも多々あると思いますが、
末永くお付き合いいただけると幸いです。
 
いつにもましてだらだらと長ったらしい文章になったため、初の前後編2部作
とさせていただきました。
 
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【2】本編
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第32話 ハプニング(前編)
 
そろそろスキーシーズンが到来する。
 
昨シーズンはコティオさんが生まれたてということもあり、雪山への旅は0
回に終わった。今シーズンは、ソリぐらいには乗れそうだということで、今
から計画している。
 
ポロンがスキーデビューを果たしたのは、齢3歳のとき。まずは雪に慣れ親
しむことが肝要。ソリや雪合戦をしているだけでも十分楽しい。次に、股の
間に挟んでコース取りをすることで、滑るという感覚をつかませる。
 
あと大事なのは、転ぶ練習。これをおろそかにすると、とても恐ろしい目に
あう。
 
学生時代、おたくパパは、「シリウススキーチーム」というサークルに所属
していた。スキー初心者のおたくパパは、ちゃんと転ぶ練習から入って、斜
滑降、プルーク、シュテムターン、パラレルターンと順を追ってマスターし
ていった。
 
大学を卒業し、入社してからも1シーズン数回はスキーに通っていたが、人
並み程度には滑れるので調子に乗っていたのだろう。入社2年目ぐらいの年
にハプニングは起きた。
 
やばい、こりゃ死ぬかもと思ったのは人生で初めてだったと思う。
 
斑尾高原スキー場にて、事件は起きた。
 
朝一から滑り始め、コースはまだ新雪が積もっている状態。誰も滑っていな
い真っ白なキャンパスにシュプールを描くのは気持ちがよい。こんな気分で
林間コースを滑っていたのだが、直後、何の変哲も無い斜面で激しく転倒し
た。
 
練習とは程遠い転び方。大転倒。気がつくと、片足のスキー板が外れている。
骨折を恐れ、ビンディングの解放値を最小(最も外れやすい)にしていたの
が失敗のもと。周りを見渡すが、そのスキー板は見当たらない。
 
スキー板が外れて、斜面を先に滑っていってしまうことはありがちである。
きっとそうなのだろうと思い、ゲレンデの下の方を見てみるが、板は見えな
い。黒い板なので斜面にあれば目立つはず。
 
ふと、転倒したところから、1本、スキー板君が滑っていったような跡を発
見。スキー板君、どこへ行ったの?と見ると、その跡は、どんどんとコース
横の谷へ向かっていく。防護ネットをすり抜けるような直線が一本。
 
まさかっ!と思い、スキー板君の足跡を最後まで辿ってみると、はるかかな
た10mぐらい下のコース脇の谷底に黒い物体を発見。スキー板君だった。
 
ロシニョーーーール!(スキー板君の名前。以下ロシお)
 
絶叫が谷にこだまする。
 
さて、こういう場合どうするのが適当か。
 
1.あきらめる
2.救助隊を呼ぶ
3.自ら救出に向かう
 
「ロシお君がいないと私淋しいわ」とロシ子(右足用)が言っている(気が
した)。
 
おたくパパは、ここで究極の判断ミスをしてしまう。3番の「自ら救出に向
かう」を選択したのだ。二次遭難を避けるため、ロシ子は上で待機。
 
ずざざざざざーっ。降りるというより、滑り落ちる。運よくロシお君の所へ
すぐに到着することができた。さて、戻ろうと思ったその時!
 
ずぶずぶずぶーっ。し、沈む!あっという間に上半身半ばまで雪に埋もれた。
間一髪、木の枝につかまって完全埋没を避けた。その後、木登りをするよう
に新雪の表面まで浮上。
 
やや冷静になって考える。木の枝って幹のかなり上方にしか生えていないの
ではないか。いったいどれぐらいの深さなんだろう、そう考えたとき、ゾー
っと背筋を寒いものが流れた。しかも降り積もったばかりの新雪。
 
谷に吹き込んだ新雪ほど恐ろしいものは無いと気づいたときにはもう遅い。
そういえば、昔、滑走禁止の横倉の壁(蔵王スキー場の名物コース)に無謀
にも乗り込み、新雪まみれの雪だるまになって落ちてきたことがある。
 
あの時は斜面。新雪とともに落ちてゆけばよかった。だが今回は谷。底が知
れぬ谷。「南の島のフローネ」で底なし沼にのみこまれるシーンがあったが
それを彷彿とさせる。
 
そのうち、もがこうとしなければ沈まないことがわかった。また、雪に対し
て接触面積を増やす、すなわち、立つより寝転がるような体勢を保つことで
わずかずつながら移動も可能であった。
 
しかし、木の枝から離れることは難しそうだった。また、下ってきたところ
を逆に登るのは明らかに不可能。なぜ帰りのことを考えなかったのだろう。
 
白骨化した遺体が春の雪解けとともに発見!というニュースが頭をよぎる。
今思えば、そんな簡単に白骨化するまいに…。
 
体は冷や汗でいっぱいだった。
 
そこで、神の声が聞こえた。
 
「ねぇ、僕を使いなよ」
 
ロシお君だった。
 
後編へ続く
 
 
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【3】編集後記
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最後まで読んでくださってありがとうございます。ご意見ご感想をお待ちして
おります。一言でもいいんです。感想が無いとほんとにさみしいんです。
 
 
最近大地震についてのテレビ番組が多いですが、おたくパパは欠かさず見てし
まいます。さて、今週紹介するメルマガはずばり防災意識を高めてくれる一品
です。
 
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【Xデー迫る!愛する人を危機から守る防災力アップ講座】
 
http://www.mag2.com/m/0000168629.html
 
これだけ地震が多い国なのに、防災ということを意識している人は本当に少な
いのが事実です。巨大地震に備えての心の準備や防災情報、グッズの紹介をし
ております。「防災」と聞くと、堅苦しい印象がありますが、わたしなりに笑
いも交えて発信します。
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おたくパパは、東京都立川市にある防災館で、煙体験と地震体験をしたことが
あります。煙体験は、建物の中で火事に遭った時、いかに煙を吸わずに脱出で
きるかという体験ができます。煙が充満した薄暗い建物から手探りで脱出する
のですが、床から1.2mのところに赤外線センサがセットされていて、一定
以上姿勢を高くすると減点されるという仕組みです。私は、コティオさんを抱
きかかえたまま満点で脱出し、他の体験者の拍手喝采を浴びました。まもなく
大地震も来そうな感じですし、このメルマガを読んで、心の準備をしておきま
しょう。
 
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◆発行者   : おたくパパ
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バックナンバーはこちらで参照できます。1話から30話までの新PDFも
作りました。
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 必ず返事を書きます。
 
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